eco検定の解答速報

23eco検定の解答と解説

2017年12月18日の第23回eco検定を受験された皆様には大変、お疲れ様でした。環境教育フォーラム21は独自に解答と解説をまとめました。後日発表される正解とは異なる可能性もあります。参考までにご利用ください。

第1問 【文章の正誤問題】

各1点×10

ア 1

イ 1

ウ 2     騒音の苦情が多いのは道路などの土木や建設工事、工場です。

エ 1

オ 2     3Rの順番はリデュース、リユース、リサイクルです。

カ 1

キ 2     湖沼などの閉鎖性水域では赤潮・アオコの発生は続いています。

ク 2     環境基本法は1992年の地球サミットで地球環境問題にも本格的な取り組みが求められるようになったためです。基本理念の柱のひとつです。

ケ 1

コ 2     結果よりもPDCAサイクルによる継続的な環境改善の取り組みが求められます。

【解説】

第1問の〇×問題はeco検定の難関のひとつです。ここ数回の検定では平易な問題が続きました。今回も基本的な学習をしていれば8点以上はとれる問題です。(ア)の条例と法律の関係を問う問題は今回が初めてだと思います。東京都が国に先んじて公害防止条例を策定しています。

(エ)の酸性雨に対するアジアでの取り組みも悩ましい設問でした。モニタリングネットワークにより国家間で情報の収集、共有は行っていますが、欧州のように原因物質の削減など具体的な対策を共同で行うところまでの協力関係はできていません。協力しているのは事実ですが、実効性は疑問で、2と解答したくなるところでしょう。

 

第2-1問 【土壌汚染に関する長文穴埋め問題】

各1点×5

ア 2 拡散・希釈されにくい

イ 4 地下水

7 未然防止対策

エ 11 水質汚濁防止法

オ 12 リスクコミュニケーション

【解説】

東京都の築地市場移転で移転先の江東区豊洲の「土壌汚染」が話題になっています。時事問題に関連した知識を問う問題。長文問題での解答ポイントは消去法です。正解に自信がない場合、たとえば、アに入る可能性があるのは①「化学反応を起こす」、②拡散・希釈されにくい、③分解されやすいの三つに絞れます。土壌汚染の長期化の理由として、①と③は適切な理由とは考えずらいですね。

土壌汚染は典型7公害のひとつですが、他の法律で未然に防止できるという考え方から対策法ができたのは2002年です。未然防止策として特に重要なのが水質汚濁防止法で規制されている有害物質の地下浸透、地下水汚染の防止規制です。

オには化学物質対策で企業が地域の自治体や住民などと情報を共有する「リスクコミュニケーション」が入ります。土壌汚染に関連して化学物質の知識も確認しています。

 

第2-2問 【自然環境保全に関する長文穴埋め問題】

各1点×5

ア  1 愛知目標

イ  6 国立公園

ウ  7 ユネスコエコパーク

エ  8 自然遺産

オ 13 エコツーリズム

【解説】

環境基本計画の目標である自然共生社会実現、また、国際社会が取り組んでいる生物多様性の保全のために自然公園の整備が進んでいます。特に2010年に名古屋で開催された第10回の生物多様性条約の締約国会議で採択された戦略計画2011-2020の柱となる実行計画である愛知目標の達成は議長国であった日本にとっては大きな課題です。海域の保護面積を拡大するために、沖縄、奄美群島に相次いで国立公園を新設しました。

比較的やさしい問題ですが、国際的な自然環境保全の取り組みであるユネスコエコパーク(ウ) 、また、こうした自然環境と観光を結び付けたエコツーリズム(エ)にまで設問を広げており、わかりづらかったかもしれません。

 

第3問 【文章に適切な語句を選らぶ4択の問題】

各1点×10

ア 2 地球サミット

イ 1 デカップリング

ウ 2 緩和策

エ 3 固定価格買取制度

オ 4 地域冷暖房

カ 2 ラムサール条約

キ 1 外来生物

ク 4 バーゼル条約

ケ 3 モーダルシフト

コ 3 パブリックコメント

【解説】

今回は難問、奇問はありませんでした。環境問題を知るうえで覚えるべき重要用語を中心に作問されています。しっかり勉強した人は満点をとれたでしょう。

 

第4問 【消費者と環境問題をテーマにした長文問題】

配点:各1点×10

設問       解答

ア 1 増加している

イ 5 グリーン購入

ウ 7 オーガニック・コットン

エ 12 フードマイレージ

オ 15 環境ラベル

カ 16 消費生活アドバイザー制度

キ 20 一般廃棄物

ク 22 複層ガラス

ケ 26 LED照明

コ 29 カーシェアリング

【解説】身近なテーマで、公式テキストでこの部分についてのキーワードを習得した方は問題なく満点をとれたと思います。

 

第5問 【4つの文章から不適切な文章を選ぶ問題】

配点:各2点×5

ア 3     国連の機関の調査では南米、アフリカを中心に減少が続いています。

イ 2     再生可能エネルギーは分散型システムに適しています。

ウ 2     過疎化、高齢化に伴い人の手によって守られてきた里山の保全が課題になっています。

エ 4     オゾンホール依は続いており、まだ、深刻な地球環境問題といえます。

オ 1     拡大生産者責任であり、リサイクルの費用はメーカーが負担します。

【解説】

今回のテーマは「地球の森林保全」、「再生可能エネルギー」、「日本の生物多様性の危機」、「オゾン層の保護」、「リサイクル」。それぞれのテーマについて、基本的な知識を確認しています。

 

第6問 【文章に適切な語句を選らぶ4択の問題】

各1点×10

ア 3 地盤沈下

イ 1 鳥獣害

ウ 3 都市鉱山

エ 4 低炭素社会

オ 2 生態系ネットワーク

カ 2 シックハウス症候群

キ 1 環境基準

ク 2 資源生産性

ケ 1 魚付き林

コ 3 ESG投資

【解説】

第3問同様、今回は難問、奇問はありませんでした。ケ.「魚付き林」は一般には定着していませんが、消去法でいくとこれしか残りません。コ.ESG投資は日本でもかなり普及しており、一般教養としても知っておく必要がある用語です。

 

第7問 【化学物質について語句選択と文章選択を組み合わせた問題】

各2点×5

ア 1     生物濃縮

イ 2     その物質の暴露量

ウ 2     水俣病

エ 3     化審法は危険な化学物質を市場から排除することが目的です。

オ 1     8月に水銀に関する水俣条約が発効し、水銀規制が本格化しました。

【解説】

化学物質と水銀問題を組み合わせています。イ.は設問中に「リスク評価」という用語をつかっていなかったので、とまどった方もいたのでは。リスク評価の方法は放射性物質に似ています。

 

第8問 【文章に適切な語句を選らぶ4択の問題】

各1点×10

ア 3 沈黙の春

イ 2 シュレッダーダスト

ウ 4 カーボンフットプリント

エ 2 ESCO事業

オ 4 ミレニアム生態系評価

カ 1 名古屋議定書

キ 2 マテリアルリサイクル

ク 2 ライフサイクルアセスメント

ケ 3 国連グローバルコンパクト

コ 4 未然防止原則

【解説】

第3問同様、今回は難問、奇問はありませんでした。環境問題を知るうえで覚えるべき重要用語を中心に作問されています。ケの国連グローバルコンパクトに戸惑った方もいるかと思いますが、消去法で絞込ができたのでは。コ.は源流対策原則と混同してしまうと間違いやすい問題です。

 

第9-1問 【IPCC第5次報告書についての問題】

各1点×5

設問       解答

ア  2 温室効果ガス

イ  4 IPCC

ウ 8 化石燃料の大量使用

エ 12 累積排出量

オ 13 ほぼゼロにする

【解説】

IPCCがまとめた地球温暖化、気候変動に関する第5次報告書の内容についての問題。基本的な知識を確認するレベルの問題でした。

 

第9-2問 【放射性物質による汚染についての問題】

ア 2 汚泥

イ 4 放射性物質汚染対策特別措置法

ウ 8 除染

エ 9 指定廃棄物

オ 12 中間貯蔵施設

【解説】

福島原発事故に伴う放射能汚染対策の問題。福島県で本格的に稼働を始めた中間貯蔵施設についても触れています。

第10問 【4つの文章から不適切な文章を選ぶ問題】

各2点×5

ア 4     国内では「カルタヘナ法」で対応しています。

イ 2     海洋は二酸化炭素の吸収で「酸性化」が進んでいます。

ウ 4     PCBの処理作業は遅れており、まだ完了していません。

エ 2     日本の環境NPOの会員数が欧米に比べると少なく、「肩を並べている」という記述は誤り。

オ 4     SDGsは途上国だけでなく、すべての国を対象とした目標です。

【解説】

基本的な知識がないと苦戦されたと思います。ようやく持続可能な開発目標(SDGs)についての問題がでましたが、地球環境保全の取り組みとして、重要なテーマを問題としてとりあげてもらいたいものです。